1/1-1/7

1/1 くもり

初日の出を背に出勤。ショッピングモールの外には既に福袋の待機列ができていた。開店前の仕事を教わる。こっそり欠伸をする。さすがに眠い。働いて声を出しているうちに元気になる。手を真っ直ぐ・高くあげて「奥のレジでお伺いいたします」とお客さんを呼ぶ。こんなふうに手をあげるのは小学校ぶりだ。

横に揺れる。地震だ。吊り下げられた電気が大きく揺れる。揺れがつづく。震源に近いのだろうか。そうでないのなら、もっと揺れの強い地域があるのではないか。家族は、友人は、恋人は大丈夫だろうか。動揺と冷静さが同時にうまれる。揺れがおさまり、レジを再開。お客さんに震源は石川だと教えてもらった。そこから退勤までの1時間は気が動転していた。何事もなかったかのように、皆、買いものをつづけていた。館内放送もなかった。

元日出勤特典にカルビ弁当をもらった。焼肉が苦手なので持ってかえって妹にあげる。夜におせちを食べた。伊達巻が重箱の25%を占める。わたしたちのすきなものだけを詰めたおせち。正月の旨いかまぼこに醤油をかけて食べるのがすきだ。皆ですきな練りものの話をした。

 

1/2 快晴

16時退勤。少年が河川敷で凧を揚げていた。

初詣へ。おみくじは小吉で妹と同じ番号だった。「自重が必要な時です」とあった。財布のポケットからおみくじが四つも出てきた。おみくじを引くのがすきだ。

 

1/3 くもり

炬燵に入り、頭から毛布を被り、泣いた。ドーナツ屋のバイトをやめることにした。

中津駅で降りる。シネ・リーブル梅田へ。真ん中のほうの席を選んだ。「前のひとが大きかったら見えにくいかもしれません」と言われる。売店でラッシーを買った。10分前に入場。前のひとはそこまで大きくなかった。よく見える。わたしの観た回は完売だった。

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『枯れ葉』を観た。アンサが列車に揺られている描写がすきだった。劇中歌もよかった。曲を聴きながら梅田駅のほうへ向かう。どこも人でいっぱい。紀伊國屋で群像を買って、ドトールに入る。昼食をとりそびれたのでジャーマンドッグを頼む。本を読んだり、映画のホームページを改めて読み直したりして過ごす。よい映画だった。今年は積極的に映画館や美術館へ足を運びたい。

17時。雨が降りそうだったので帰る。ひとりの外出は3,4時間がちょうどよい。

Syntynyt suruun ja puettu pettymyksin

Syntynyt suruun ja puettu pettymyksin

  • Maustetytöt
  • ポップ
  • ¥255

 

1/4 くもりのち晴れ

昼食をとりながら『トーベ』を観た。創作への気持ちが湧く。

夕食をとりながら『ぼっち・ざ・ろっく』を観た。

 

1/5 晴れ

15時ごろ、ホリーズカフェへ。ブレンドコーヒーを頼む。近くに座ったひとが「抹茶ラテ飲むの、久しぶり~」と言う。抹茶ラテがあることを知らなかった。ブラックコーヒーを飲むようになってから、コーヒー以外の飲みものを選ぶこと(というのか、飲みものに悩むこと)が減ったように思う。ブレンドが安くて美味しい。ブレンドを選べば間違いない。安定を選ぶようになった。コーヒーを飲みほすとカップの底に「大吉」と書いてあった。レシートに「大吉が出たらもう一杯」とあり、おかわりをもらいに店員さんに声をかけた。何度も「おめでとうございます」と言われ、カップは回収され、「大吉無料券」をもらった。無料券の期限は一か月だと言った。カップを失ったわたしは帰るほかなかった。

 

1/6 くもり

8時起床。夢に高校のクラスメイトが出てきた。気分はあまり良くない。

久しぶりに図書館へ行く。本を借りて返す。返して借りる。外出の理由のひとつにしようと思う。絵本と児童書を借りた。他にも借りたい絵本があったが、持ってきたトートバッグに入らないと判断し、断念。次はもうすこし大きめのバッグで来よう。雨が降りそうだった。

 

1/7 くもり

Webサイトをつくっている。今月末を目処に完成させたい。

富士日記(中)』を読み終える。半年かけて読んでいた。その半年の間に二度、河口湖へ行った。印をつけたところを読み返していたらこんな文章があった。

今年は伊達巻をよく調べないで、安いのを買ってしまった。うっかりした。伊達巻を食べるのが、この世の楽しみの一つである私なのに。今年買った伊達巻は、イヤにつるつるぴかぴかしていて、おいしくなさそうである。百五十円である。いいのは四百五十円である。(p.74)

わたしもおせちの中では伊達巻がいっとうすきである。武田百合子とは生きた時代も、住んでいた場所も、職業も異なるのに、彼女を遠いひとだとは思わない。

『光る君へ』がはじまった。pixivですきなコンテンツの二次創作を読みあさっているときと同じ心地がした。これはたのしみ。